町医者の備忘録

大阪市都島区内代町で開業している、やぎクリニックの矢木泰弘と申します。このブログをきっかけに一人でも多くの患者さんが苦痛ない生活を送れればと思い、緩和ケア領域の論文を中心に私なりに紹介できたらと考えています。

2015年02月

 オピオイドを投与されている患者において、治療効果や副作用出現の評価は主に日中に評価されているが睡眠時での緩徐呼吸・無呼吸の評価はあまりされていません。夜間睡眠障害は心疾患に関連があるといわれています。鎮痛薬の一つであるメサドンには循環器系への副作用があ ...
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 我が国のがん緩和ケアにおいて、呼吸困難の治療はモルヒネをはじめオピオイドが選択されています。そして、不安感などの関与が考えられる場合に抗不安薬の併用が考慮されています。オピオイドによる呼吸困難の治療は主にがん患者においてのみ適応となっていました。近年、 ...
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 二相性気道陽圧(BiPAP)は慢性閉塞性肺疾患や肺結核後遺症の急性増悪の呼吸管理においてよく導入されています。気管内挿管による人工呼吸管理までのつなぎとして用いることが導入理由の一つとしてあります。がんでの緩和ケアにおいて、呼吸困難感を訴える患者を対象にBiPA ...
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 呼吸困難緩和を目的としたフェンタニルの効果の報告はこれまで呼吸困難の治療を目的とした検討のみであったようです。この論文の著者らは予防的にフェンタニルを投与することによって呼吸困難の出現が抑制されるかについて検討をされています。フェンタニルの投与経路は皮 ...
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 呼吸困難の緩和、実臨床ではオピオイド(モルヒネ、オキシコドン)や抗不安薬を用いることにより対応しているが症状緩和が困難なことが多い印象です。いままで、フェンタニルは呼吸困難の軽減には効果的ではないと認識していました。この論文は呼吸困難緩和におけるフェン ...
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