町医者の備忘録

大阪市都島区内代町で開業している、やぎクリニックの矢木泰弘と申します。このブログをきっかけに一人でも多くの患者さんが苦痛ない生活を送れればと思い、緩和ケア領域の論文を中心に私なりに紹介できたらと考えています。

2015年03月

 便秘の評価として簡便に行えるものに便秘評価スケールがあります。この論文は便秘評価スケールと腹部単純レントゲンの所見との相関関係について検討された論文です。Comparison of the Constipation Assessment Scale and Plain Abdominal Radiography in the Assessment o ...
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 緩和的放射線照射、できるだけ短期間で効果ある照射方法を選択すべきと考えられます。しかし放射線障害を少なくするためには多分割小線量照射を行うのが一般的だと思われ、短期で終了させるには工夫が必要なのでしょうか。 この論文ではホスピス入所前に施行された放射線 ...
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 予後予測の評価ツールいろいろありますが評価項目に主観的因子が含まれていて、評価者間のばらつきが問題でありました。 この論文は客観的因子(バイタルサインなど)による7日間生存予測について検討されています。Objective Palliative Prognostic Score Among Patients ...
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 多価不飽和脂肪酸、特に3価不飽和脂肪酸であるエイコサペンタエン酸とドコサヘキサエン酸には抗炎症効果があると報告されています。臨床腫瘍分野においてもこれら脂肪酸の治療への応用、当然議論されうることだと思われます。例えば食欲不振ー悪液質症候群の病態における不 ...
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 抗がん化学療法での毒性評価、患者と医師間で違いがあるのでしょうか。この論文では患者と医師での毒性の評価の違いについて評価しています。やはり、主観的症状の評価は患者の訴えが重要と考えられます。Symptomatic Toxicities Experienced During Anticancer Treatment: ...
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